カナダの中でも年間を通して温かいバンクーバーは、最もホームレスが集中する場所とも知られており、街中を歩いていると道路で生活をするホームレスの姿をよく見かけます。
調べてみると、 2019年時点でバンクーバーのホームレスの数は2,223名とされており、2005年からこれまでにかけて増加傾向にあります。
Vancouver Homeless Count 2019


・お金だけではないホームレスが抱える問題
・ホームレスにお金をあげてはいけない理由
・なにかしてあげたい。そう思う時にできること
この3点をメインに今回はお話をしていきます。

前回「カナダに来て驚いたこと・カルチャーショック」について公開したところ、興味をもってくれた方から興味深いお話を聞くことができました。それをきっかけににホームレス問題の実態について考えてみました。
バンクーバーのホームレス問題について考える。彼らがかかえる問題とは?お金を渡してはいけない理由とは?

どういう人がホームレスになる?彼らが抱える問題とは?
主にホームレスが抱えている問題は以下の3つと考えられています。
・お金がない
・ドラッグ中毒
健康状態・メンタルヘルス面での問題
多くのホームレスが抱えている問題のひとつとして、健康状態やメンタルヘルス問題があげられます。
例えば、精神的大きなダメージを過去に経験している、薬物中毒、HIV感染症などが取り上げられており、 ホームレス全体の約88%が健康状態やメンタルヘルス面で問題を抱えているという結果もでています。
お金がない
Wikipedia(英語)によると、金銭面での問題について主に以下の2つがあげらていれます。
・Cost of housing(住宅費用)
街を歩いていると空き缶を集めていたり、大きな袋を抱えているホームレスをよく目にします。
こういったことを仕事とし、収入を得たりしているようですが生活をするのにはわずかなお金です。


また、ホームレスには支援金の配布やシェルターハウスなどの住処も提供されています。
支給されたお金の多くは、食料の調達に使用されますが、その他コカインやマリファナなどのドラッグの購入にも使用されます。
ドラッグ中毒
こちらのグラフを参照ください。(2019年度版)
Vancouver Homeless Count 2019
上記の調査によると、31%のホームレスが中毒性はなし、67%が1つまたは2つの中毒症状があると報告されています。
そこからも多くのホームレス(2人に1人以上)が薬物中毒の症状を抱えていることがわかります。
ホームレスをサポートするためにできること※お金をあげてはいけません

「なにか少しでも支えになりたい」と思う場合は、主に以下の方法でサポートをすることができます。
・シェルターなどでのボランティア活動への参加
・ホームレス問題を扱う団地や組織に寄付をする
ただし、ホームレスに直接お金をあげることは推奨されていません。
その理由は、集まったお金は高い確率でドラッグの購入に利用されるからです。
まとめ

今回、紹介した内容をまとめるとこちら。
・お金がない
・ドラッグ中毒
・シェルターなので働くボランティア活動への参加
・ホームレス問題を扱う団地や組織に寄付をする
※お金をあげてはいけません
いかがでしたでしょうか。
カナダで生活をする人との会話の中で興味深いお話だと思い、今回は「ホームレス問題について」調べて分かったこと・感じたことを共有しました。
もっと、現状について知りたい場合は、Vancouver Homeless Count 2019のページが英語記載ではあるものの、グラフつきで分かりやすかったので覗いてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。